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not Re ~2~

2006/05/03 (Wed)


挨拶もそうそうにごめんなさい。けど僕は今とても怒っています。


僕は今北の穏里という所に来ています。どうやら艇の目的地のひとつのようです。

それで何を怒っているかというと、(書いていたらだんだん収まって来たけれど)授業では教えてくれませんでしたが、ここでは星が見られません。
別に僕はそれは仕方が無いと思う。星は空気の歪や干渉の度合いなんかで地方ごとにものすごく条件が変わるから見えないところがあったって構わないとも論誌には書いたよ。

だけどね、村の人たちは星なんて無いほうが良いとまで言うんだよ。もちろんこの里から出たことの無い人だっているかもしれないけど、
それでも見たところ4、5割の人は村から出たことがあるみたいだし、その時に星も居融の月も体験している。
それを、なんだって星が無いのがいいんだ。僕にはわからない。


ペンのままにぐしゃぐしゃと書いてしまったけれど、きっと君もここに来たら、同じ事を思ってくれるでしょう。
僕らにとって星は空高くに輝いていて、触れることも聴くことも出来ない存在だけれど、それでも僕らの護り符にも生まれたときから入っているし、
たとえ星見の学者さんたちが汚い物質と昌鉄の塊だと言っても、僕らには近しい存在だって事に、変わりは無いんです。


君は、こんな空を見たことがないでしょうね。
淡綾座も無いし、遠弓座も無い。僕らの住むディエルフィカに一番近いケルダも無い。
"左の高山脈"で赤く見える二の月だけが見えるんです。


今頃なら、いつものバルコニーから右上へ4葉の位置に、君の護り星が見えるはずです。(ついでにそのすぐ上が僕のです)
回り道をしてしまったけれど、今度こそ帝都から手紙を書きます。




星の無い谷で まだ少し怒っている学人より
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