思考社
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檻から出たパンダの心の過程談
友人の親離れ宣言日記読んでいて、「ああ、皆親離れの時期にきてるんだなぁ」って納得した。
私の場合、それは親と自分との関係から、家の外での人間関係に投影されたものへの気付きから始まった。
タイトルつけるなら、支配(侵入)と無力、かな。
母からの「何でもしてあげる」「あなたは弱くてもいいのよ」ってメッセージと、
父からの「お前は無力だ」「なにも出来ない」ってメッセージが降り積もって、
「私は無力で何もできないから、誰かに絶対的に支配されるべき存在」
という対人スタイルになってたみたい。
だから、今まで人にべったり頼って、精神も身体も委ねたがってた。
それが、大学院受験を前に親と小競り合い、好きな人とは価値観衝突で、
孤独になっていった。
・・・うーん、孤独というより、「自分と他人の境界がはっきりした」って感じかな。
大事だって思ってた人達の一部が、“都合よく檻の中で芸をするパンダ(うちのこと)”を支配、侵入する存在だってことに気がついちゃって。
だから、そこで出てきた目標が「自己統制」だった。
自分のことは、自分でする。
そうやって自己統制感や達成感を得ることで、私は、自分が「無力」でも「支配、侵入されて当然の存在」でもないって思いたかった。
でも、無力ではない証明は、難しかった。
だって支配、侵入してくる存在に向かう感情はアンビバレントで。
自分がこうしたいと伝えて、わかってほしい一方で、
大切だから傷つけたくない、悲しませたくないと言うものだから。
自分の感情をよく知らない子供みたいな方法で主張したり、暴力的だったり、とげとげしく反発したり。自己嫌悪。
檻から自分で脱け出すのも、努力が要った。
自分が、“檻の中で芸をしてるだけのパンダ”に甘んじていることにも気付いていたから。自分の中の駄目な部分をじっくり見直す破目になった。
そう。周りばっかりが悪いんじゃない。
知識技能を身につけて、檻から出ようとしなかったのは、自分。無力のまま。
対人関係では、ほんとは嬉しくないお節介に「ありがとう」って言ったり、我慢してるのを「大丈夫」って言ってみたり。優しいふりして、偽善者ぶって正の強化子をばらまいてたのは自分だった。
ただ、「檻の中で芸をしていれば安心だよ」って教えたのは彼らだということ。誰のせいだと、結果原因を綺麗に1対1で結び付けられないのが難しい。
そんな中で、大学院試験に挑んだことは大きな契機になった。
まず、コミュニケーションを変えることにした。おせっかいに攻撃、反発するんじゃなくて、「私は、あなたのやり方じゃ困ってしまうんです」と伝えた。
イライラすることもあったが、一応、功を奏した。
次は知識だ。どこまで積んでも、どこかがぽろぽろ欠けていくようで悲しくなった。それでも、「無力なままじゃ出来ないことに挑んでいる自分」がいた。
そして、ようやく掴んだ合格。
「無力」のレッテル引っぺがして、
「無力でいい」の免罪符引っぺがして。
今、パンダは、役に立つ猫になりたがってる。
そうなれる可能性があることを知っている。
だけど、一つだけ、怖いことがあって。
パンダが檻から出てしまうと、パンダの不在を了承できない人が、パンダに会うのを諦めて、エドワード・ゴーリーが描くような悲しい顔でとぼとぼ歩いてくかもしれない。もう2度とその人はパンダに会おうと思ってくれなくて、パンダに会う事を諦めてしまうかもしれない。
それは、嫌なのだ。
それだけは、嫌なのだ。
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HN:
我丞
性別:
非公開
職業:
人の話きく人
自己紹介:
人間27年生。
セクマイ道7年生くらい?
心理臨床とセクマイと発達凸凹を応援するよ!
ここにあることばと存在が、私のプロダクト。
見て、わからないことは聞いて。
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