忍者ブログ

思考社

いんふるえんす我丞の情報発信基地。

[433]  [432]  [431]  [430]  [429]  [428]  [427]  [426]  [425]  [424]  [333

[PR]

2024/05/10 (Fri)

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

スターバックス・コーヒー

2010/12/24 (Fri)

実家に帰る道中、パーキングエリアでスターバックスの緑の丸看板に出会った。

その瞬間、唐突にコーヒーが飲みたくなった。

あらかじめ言っておくと、
私は普段、コーヒーはもちろん、コーヒー牛乳さえ滅多に飲まない。


そりゃまぁ、パリに旅行した時は大人ぶってストレートを飲んだりもした。
けど日本に帰って、薄いやら苦いやら、あまり美味しくも無いコーヒーに当たってしまい
以来、コーヒーに期待するのは止そうと決めている。
特に、ストレートとアメリカンは。


だからミルクやソイミルク、氷で薄めたそいつを飲む時があるとすればそれは、

それは、“ある人”を待っているか、一緒にいる時ぐらいなのだ。
要するに、その人と過ごす場所代として、コーヒーを買っている。
私にとって、コーヒーは食玩についてくるラムネほどの価値だと思う。

さらに言うなら
レポート提出前の徹夜中であったとして、妙に甘い缶コーヒーなんか絶対ごめんだと、
そう確信することだってある私が、「コーヒーの味がするものを飲みたい」と思った。

この考えに誰よりぎょっとしたのは自分だ。
そんなに、スターバックスでカフェオレが飲みたかったんだろうか、
“ある人”と一緒に。


“ある人”が、今日はどうしてもスタバに来れない理由は、納得していた。
きちんと、わきまえていたはずだ。
けれど、優しい記憶とつながったコーヒーの香りが、幻のように口元をくすぐる。



パーキングエリアの休憩時間は短い。
言い聞かせ、バスに乗った。


発車予定時間を2分過ぎても、帰ってこない奴がいた。
スターバックスで手間取っているかと思ったけど、そうでもなかった。
奴の正体は、おっさんだった。
少しだけ、イラっときた。


窓から見えるカウンターの赤い灯りを、振り切るように前を向く。
走りだしたバスの中、私はスターバックスを考えないようにした。




もし昨日、長距離バスを降りた後、独りで駅前のスターバックスに寄っていたら。
私はどんな気持ちで、おいしくもないカフェオレを飲んだだろう。
PR

この記事にコメントする

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

1月は笑えばいいと思う!! HOME 檻から出たパンダの心の過程談

ブログ内検索

04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

HN:
我丞
性別:
非公開
職業:
人の話きく人
自己紹介:
人間27年生。
セクマイ道7年生くらい?
心理臨床とセクマイと発達凸凹を応援するよ!

ここにあることばと存在が、私のプロダクト。
見て、わからないことは聞いて。

無題(返信済)
(10/11)
もんもんもん(返信済)
(10/18)
(12/13)
(09/08)
(09/08)

Tamariba

Twitter

 



忍者ブログ [PR]
template by repe