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“復興”って、おんなじものを作ることなの?

2011/03/25 (Fri)


3.11の震災から、日本国内では原発に依存する電気、その上に成り立つ工業、暮らしの多くが動けなくなった。

10日以上が経ち、メディアには各種のコメンテーターが戻ってきた。
「直接被災しなかった地域では、復興後に彼らが戻るための日常を続けよう」
「大きなものに頑張って立ち向かっていかねばならない」


こういう、日本を再び経済大国へと激励とも取れる論調を聞くたび、私はちょっと違和感を感じる。
そりゃ勿論、買いだめではない普段通りの消費活動を営むことや、被災地への金銭的・人的支援をすることは、復興にいい影響を与えるだろう。

でも、
これまでの生活と全く同じかたちに復興することが、最善なのだろうか?
という疑問が頭をよぎる。


例えば、放射能に汚染された可能性のある同じ土地で、野菜を作り続けること。
例えば、家の基盤しかなくなった町に、少なくなった人がぱらぱらと住むこと。
例えば、足りない電気について「やっぱり原発で」作ること。


これまでの暮らしや産業、ライフスタイルを維持することが、必ずしも日本全体の未来に対してプラスになるんだろうか。


今回の被害をメディアで見ていると、同じ場所で同じものを作り上げることが、決して良い結果を生まない可能性があると予測されることがある。あるいは、同じ機能を取り戻すまでのコストが、とんでもない大きさになってしまうのでは。

だったら、より機能的なものを生みだせるようにしたほうが、頭のいいやり方なのではないか。そんな気がしてしまう。

その土地に住む人には、家に住む人には、土地や家への愛着もあろう。権利がどうのと言う前に、自分が生まれ育った故郷を復興したいと願う気持ちは、誰しも存在する。

だから、県のトップ、政府が連携して大きなビジョンを作り、旗を振るのが道理だと、私は思う。利益を生みながら恨まれ役になるのも、政府の仕事だ。

例えば津波の被災地であれば、計画都市を高台に作り直す。
例えば福島の原発近くの農家に対し、耕作放棄地と空き家を無償で提供する。
例えば、足りない電気を補うのではなく、電気に頼らない産業へと転換する。政府はそれを技術、知識、金銭、政策面で支援する。
など。


こう考えてしまうのは、私が何に対しても金銭的責任を負わない学生だからかもしれない。無責任な発言だ。

もし今、画面の前で怒って、あるいは呆れて絶句して居るなら、こんな突飛な考えをする学生を叱ってほしい。そして、財源のないバラマキ以外に政府がすべきことを、こんこんと教えてやってほしい。
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