「 」

帰ろうか　帰るまいか
君の顔も思い出せなくなった自分が
帰る事に意味なんて
見出してどうするんだ

崩壊して　決壊して　
今回は自分のままだと思ったのに
また　性懲りもなく
失うんだ

二度目がきて　三度目があって
秋になるたび“自分”が目を覚ますのだそうだ
そしてその都度
愚かな想いを抱くんだ

これが自分だとして　こんなにリセットのきく存在が
記憶力の良いお嬢さんの
役に立てようはずがない
何を望むんだ

もし　次があるとして
また　溺れ沈むのだとして
そして忘れるのだとして
忘れた事さえ放り出して

“私”と偽り
“俺”と嘯く
コレは

何を名乗るつもりだ

告知

今日は懐かしい方々にお会いできて嬉しゅうございました。
（ん？なんか口調が変だな）
すこし、お話がございます。



拙はしばらく、昔の仲間との連絡や会合など控えようか、と思うのです。
と、申しますのも、自分の感情をどうしてよいのか分からなくなったからであります。
他の人間に、特に特定の人物に、どのような接し方をすれば良いのか、皮相上滑りの感情だけでつきあっているのではないか、損得でつきあってはいないか、自分が向けている感情は拒絶されているのに自分が気付いていないではないか、自分の感情を自分で読み違えていないか。
そのような沢山の事を、自分と他者の関わり方の無い状態で考えて、色々と･･･比べたいと思うのです。真偽を問う、という言葉が近いようにも思えます。
身勝手な事極まりないのはわかっているのですが、前のように当たり前に会える環境ではなくなった今、考えなければ、区切りが付かない、というか。たぶん、そうやって沈静化させるか、不可避の答えがでるか、あるいはの答えが出るかしないと顔合わせもままならないから。

何を馬鹿な事をやっているのかと仰る方もありましょう。
説明になってないとか、わけがわからないとか、色々言われそうです。
自分でも何やってんだかと思います。それは勿論の事。
引っ込みつかなくなっただけのような気もします。でも丁度良い機会です。
自分で考えて行き詰って悶々とするだけかもしれませんが。

とりあえず、一ヶ月ほど沈みます。
いっぺん死ぬ気で沈んできます、と言いたいところですが、これ以上死にたくないので、沈んだまま浮いてこない部分もあるかもしれませんが、
まぁ、戻ってくる気でいます。
では。

立ち上がる

9



立ち上がる

駅前

5分遅れで到着した電車から吐き出される人波に流されつつ、此処一ヶ月で何回目かの地元の駅。


プラットホームに降り立った途端、吐き気にも似た異臭を知覚した。


某デパート裏の駐輪場まで息を止め止め向かう。駅前、特に地上部分ってこんなひどい臭いだったか？私が吐きそうなだけか？と、酸欠状態になりながら自転車にたどり着く。

ああそうか、これ排気ガスが凝った臭いだ。
気付いたのは人気の無い裏通りに逃げた時だった。車の無いところに排気ガスの臭気は無い。ふと、中国はもっとひどいだろうな、と思った。誰もがマスクをしてるのだろうか、それとも、体が異臭に対応してなんとも感じないようになってるのだろうか。

駅前も、そういう風になってしまうのだろうか。それは寂しいことだ。

僕らはずっとこんな、機械と構造で出来たところに居なきゃならないのかよ。勘弁してほしいね。

ものを投げる

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ものを投げる