あたりまえのこと

『恋』より『愛』のが難しい。
とりあえず、字が。

Gray!!

世界は2元論では語れない。

小数点でグレイに目印

僕の居場所に座布団一枚

白黒つけずに、50/50

横断歩道を渡っておいで。

静かなうた

僕の歩くテンポが、
残すあしあとが、
揺れるコートが、
冷たい指が、
星空の滲みが、
電子レンジが、
ボタンホールが、
光る敷居が、
濡れるドアが、
絨毯の猫が、
バスの切符が、
影になる校舎が、
真夜中の梢が、
真昼の雨が、
切られた髪が、

離れた距離が、

遠い、遠い、君に
愛おしいと告げるなら
その日きっと、
僕は、しあわせ。

縁

人と縁を結ぶとは、不思議なことだ。
ちょっとした切っ掛けがあればよく、しかしなかなか
続けていくには根気の要る。
縁を掴むのもまた、勇気の要ること。

ところが縁は向こうからやってくる。
君の歩く道に、突然“いと”は現れる。
今まで見えていなかったところに
ふっ、と。

もしかしたら、気づかなかっただけ。
もしかしたら、気づきたくなかっただけ。
「私の道で、何やってるの！」
近づかないで。からんでこないで。

それが君の本当なら、糸を切るのは簡単なこと。
毒さえ宿す君だから。
おそれないで。
君を守る強さを。

けれどもし気になるのなら
覚悟を決めて、触れてみて。
おそれるだろう
傷つくだろう

そして育つだろう
刃を手にする君だから。
闇から白く咲く、
強い命の花だから。

やじるし

未来を示す僕のやじるし

過去を気にする君のやじるし

螺旋になってやじるし檻のよう

足元ぐらぐら上見るやじるし

やじるし　やじるし

誰もが持ってる　不思議なベクトル