知らず

自ら封じ込められているカゴの中の鳥

カゴは金属だからという諦めか
それとも優しすぎるのか

飼い主自ら放つ者無し
所有者もまた檻の中

信じられない過剰方程式
僕らの世界に溢れる矛盾

死も何も咎める者無し
僕の願いに杭は効かない

氾濫する世界に君は居る
赦しがたい断絶その檻の狭間

超常現象に殺されたい
意思に拠らない自然への回帰

幾つもの間で擂れた被破壊物
その望まれた数数多

還りたい所と認めない
行きたいですか 生きたいですか

歌えない様に声帯毟り取って
総てを棄てても辿り着けない

もどかしい空転処置装置
石積みの河原を超えて

終着駅には目隠しの磔
銀河鉄道片道切符

礎が視界に入りますか
無為な背景は憧憬に焦がれたまま

星痕の盾は電波のあちらで
あの時捨てた命とともに

僕に似合わない祈りの十字架
神様家族ってなんですか

屈折する携帯に繋ぐ線
諦めきれない幻想可能性

手を切り 足を切り
孵りたくはないのですか

血の継承で獲り込むのですか
部外者の僕拒絶反応？


どうか　どうか
この虚しい祭壇に耳を貸さないで
架されるのは罪でいい罰でいい

人だらけの廃墟
どうしよう無い
遺志の裁断

荷駄

其々の背負ってるものはそりゃ違うよ。
けどさ、
それでも一緒に居られればいいなとか
出来ればいいなとか

そういうの、幻想って言うのかね？

こいしききみのなをよぶ

このまま僕が
いる事でどれほど
静かでない日々になって

きっとそんな事になったら僕は
君にとっての害悪でしかいられなくなって
皆といた方が君にとって良いって
望んでしまう事もあるかもしれない

何がおこるか知れない
檻ではない事だけ言いたい
世の中全てに祝福されて生きていてほしい
無礼者と言われても構わない


そんなかんじで
恋しき君の名を呼ぶ。

そのいち

言葉も　手も　届かない位置

勇気が無いから　かなわなくて


夜のとばりがおりるころ　

悲しみでできた　僕らの風が来る

はてな

平等と博愛の違い。誰ぞ知らぬ。