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ウィキッド!

2007/12/13 (Thu)

数日前、劇団四季のウィキッドを見に行ってまいりました。
今年のクリスマスプレゼントforみー、だぜ。(チケット高ぇ)


これから見に行くよっって人も居るかもしれないので、ネタばれは続きに書いておくよ。
というわけで、その他色々。



まず、
何が気に障りましたか同行者のお嬢さん?
そのへんの記憶がまったくないのでどうとも言えないのですが、
俺の、何が悪くて、ヘッドフォン大音響で片翼の天使聞かにゃいかんのですか。セフィロスが夢に出てくるじゃないですか!?


というのはさておき。

見た場所はカレッタ汐留内の電通四季劇場。席は1階の後ろから3列目ぐらい。ステージ上にでっかいドラゴンの頭があったんだけど、2階席のおかげで見事に見えませんでした。まぁ、ステージ上はしっかり見えたんで良い席取ったなーってかんじですけど。(四季劇場って地元の市民文化会館とかより急勾配に席配置してあるからそれで見やすいんだろうな)


ここではネタばれしない程度に感想。


「良かった」

この一言しか出てきません。
てのは、ちょっと無理がありますね。

着想を得たのが本家『オズの魔法使い』というだけあって、どこまでオリジナル要素入れてくるのかが非常に気になっていましたが・・・正直言って、これは『オズの魔法使い』の裏話です。

勧善懲悪と愛と正義と勇気だけが本家オズにあったとは思えない。
あれはあれで良い話だけど、大人の世界はそんなに割り切れたものじゃない。

そう思ったことがあるなら、ウィキッドを観るべし。
大人の世界のやましさ、裏、人間の弱さ、誤解、そんなものを全部含んだうえで、私たちの世界を写したオズで正義を貫くこと、たくさんの壁を乗り越えて友人をつくり、愛する人とともに生きることを見せつけてくれます。

「気になったら見に行け!」

はっきり言っておく、別に四季の回し者ってわけじゃないぞ。



衝動的にCD買いに走ったらブロードウェイ版しかなかったという、ちょっとショックな出来事にも見舞われましたが、ここ数日ウィキッドのCD漬けになっています。



主人公はのちのち悪い魔女ウィキッドと称されることになるエルファバ。緑の肌、眼鏡に三つ編みのさえない風体、黒っぽい服。芯の強さを持ちながら、誰にも心を開かずに生きてきた女の子。

それとは対照的に、ブロンドの髪に明るい笑顔のお嬢様グリンダはクラスの人気者。今時のちゃらい学生かお前は、と言いたくなる軽さで、本筋の物語からは想像できない、未来の善い魔女。手違いからルームメイトになってしまった二人が「嫌い」「耐えられない」と歌う大学生活の始まりが面白い。



「一目見たときから感じたこの気持ち」
「胸がドキドキ」
「頭がクラクラ」

「炎のように熱くて、みんなは知ってるの?」
「そうだ!嫌悪感」
「正真正銘の嫌悪感」


前半のセリフだけみれば恋をしたときの常套句が並ぶのに、全く逆の感情。面白い言葉遊び。

二人はパーティーの夜をきっかけに互いの良いところに気づいて仲良くなっていくのだけれど、まぁお約束どおり、二人して同じ人(すかした感じの王子様、フィエロ君)を好きになっちゃうんですねー。
で、これもまたお約束な事にグリンダが猛アタック、エルファバは身を引き、魔法の才覚を認められてエメラルドの都へ行くことに。
ところが、フィエロの態度によそよそしさを感じたグリンダちゃんはエルファバの誘いに乗って一緒にエメラルドの都へGOです。なんかもう行き当たりばったりなかんじが満載です。

オズの魔法使いと対面したエルファバは、そこで一冊の本を手渡されます。いわゆる、魔道書ってやつ。
魔法の先生でさえ読めなかった本を彼女はすらすらと読み、“オズの魔法使い”の要請にこたえて「猿に翼を生やす」魔法を使い、隠されていた何匹もの猿に翼と、変身の苦痛を与えてしまう。
「こいつらを使って国中を見張らせる」事が目的だった“オズの魔法使い”と、地元から出世を狙ってついてきた魔法の先生は大喜び。

エルファバ、察しが良いうえに正義感が強い。
このままでは自分の魔力を悪用し、利用されてしまうと考えて魔道書とグリンダを連れて逃走を図ります。
が、しかし。
グリンダは周りの人にちやほや愛される人気者になりたい、いい子ちゃん。
エルファバは自分の信じる正義を貫き、自由に生きることを望む信念の人。
所詮、一緒には居られない人達なのです。


報道官となった魔法の先生の計略によって、
エルファバは悪い魔女として追われることになり、
残されたグリンダは偽りのストーリーに収まって善い魔女をやることにしたのです。





ていうのが前半概略。
ここまででも書ききれなかったいくつもの伏線、サブストーリーが展開され、人間関係が描き出される、ほんともうてんこ盛り作品なんだけど、

危機迫る後半戦、気になるでしょう?

三角関係がどうなったか。
私たちの知る物語通りになってしまうのか。
友情は途絶えてしまうのか。


おっと、私が書いたらつまらないじゃないですか。
これはあくまでシナリオ、概略。



知らなくてもいいこと、知らなくても済むことは、世の中沢山あります。

でも、物事には表と裏と、その他の沢山の角度から見た事実が存在して、誰も彼もが同じ視点から生きてるわけじゃない。
だからこそこの世界は美しくて、楽しくて、脆くて、危ないのだと思うけれど、時々ふと、誰かと同じ思いを共有したくて、誰かの見ているビジョンに飛び込んでいく。

人間て、そうやって生きてるんじゃないかと。
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