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いんふるえんす我丞の情報発信基地。

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"not RE"  夕暮れの中

2007/02/06 (Tue)

時間も空いてしまった事だし、少し長めに。


今朝ようやく帝都の第二聖門を通過しました。

砂嵐が酷すぎて散々遠回りをしなければならなかったのと、艇に載せてくれた人の連れが山境付近で落ちて行方不明になっていたのを探していたからなかなか手紙を出せなくて。(でもそのおかげで空洞穴に生える樹銀草を見られたので良しとしておきます。)
学院についてからは担当の事務員に案内されて、学院中を案内されました。階段が多かったのは帝都の狭さゆえなのだけれど、これを年配の学師様たちが平然と上ってゆくのが帝都学院名物らしいね。

帝都に来るのは小さい頃に戸籍移動で連れて来られて以来だから、市外壁の様子も町の中も、もちろん緑青闘争の最終年には焼かれて新築された帝都鳳城を見るのも初めてでした。

学院もそうだというけれど帝都のほとんどが戦後の新築らしくて、建物の高さとか、バルコニーや通りの舗装なんかまで通りごとに違う。(後で、実際かなり細かい規定があると事務員から聞きました)僕らのいる新島なんてその少し前に作られたっていうのに、雲泥の差だね。

建物の中庭にもそれぞれの工夫と明りとりがあって、学院の中庭には浮遊石を使った空中菜園までありました。生まれた時から新島に住んでいる君は、この光景に慣れてる気がしないでもないけれど、沙漠やごく少数の森林地帯に住んでいる学徒にはかなり危なっかしい庭に見えるんじゃないかな。

僕はこれからしばらく帝都の学院で学ぶ予定でいます。あまり長居するつもりは無い・・・・・・のだけど、僕の行きたい場所へ行くにはどうしても学院で紹介状を手に入れていかなければならなくて、正直なところ、半衛期ぐらい待つ事を覚悟しているんです。君の時期領主権限で止められると思ったから、はじめに出した手紙には書けなかった。
手とトマト爆弾が絶対届かない今だから、一礼してごめんなさいと素直に言える。
小言は次に会ったときにでも。

生活に必要なものは学院で全部支給されるので、(手伝いや課題研究によっては多少の給与もあると見込んでいます)放蕩息子で済まないけれど、母には心配しないように伝えて置いてください。
もしかしたら単位もこっちで取ってくかも。

この手紙を出したら、今夜は一晩中起きて星見をする予定です。
学徒用宿舎は学院の上なので全天星見と足腰だけは鍛えられると思います。
それでは。


明日から授業の学徒より


追申、今の時期は西風に大陸の砂が混じるので
夕方には君の部屋の大窓を閉めておくことをお勧めします。
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